FXスキャルピングに適した時間帯とは?稼ぎやすい時間帯を徹底解説

トレードの基本

スキャルピングをメイン手法とするスキャルパーにとって、どの時間帯にトレードすべきかはとても大きな問題です。

エントリー回数が多く、利幅も小さいから、いつでもエントリーできると考えていたならば、それは違います。

スキャルピングこそ時間帯を選んでトレードすべき手法と言えます。

本記事では、K室長が経験してたどり着いた理想の時間帯や時間帯別の特徴を詳細に解説しています。

時間帯で悩んでいるスキャルパーは自分に合った時間帯を見つける参考にしてください。


スキャルピングに時間帯が重要な理由とは?

スキャルピングは非常に短期的な取引スタイルで、数秒から数分でポジションを持ち、わずかな値動きを狙って利益を得るのが特徴です。

そのため、値動きが活発であること、つまりボラティリティが大きいことが非常に重要なのです。

加えてスプレッドが狭いこと注文の約定がスムーズであることも重要になります。

これらの条件は一日の中でも時間帯によって大きく異なるため、取引を行う「時間」を選ぶことは必要不可欠というわけです。

ボラティリティが大きくなる理由

ボラティリティは市場参加者が多くなるほど、大きくなりやすい傾向があります。

1日のうちでも市場参加者は大きく変化するのですが、参加者がもっとも増えるのは、欧州時間と米国時間が重複している時間帯です。

日本時間に直すと、22時ころ~翌1時ころになります。

この時間帯は、トレード量が増加する時間帯ですので、価格の動きも活発になり、スキャルパーにとっては好機です。


世界三大市場の重なる時間帯が狙い目

FX市場には、「東京市場」「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」という世界三大市場があります。

この3つの市場の開場・閉場時間を押さえることが、スキャルピング成功の第一歩です。

  • 東京市場(アジア時間):日本時間 9:00~17:00
  • ロンドン市場(欧州時間):日本時間 17:00~翌2:00
  • ニューヨーク市場(米国時間):日本時間 22:00~翌6:00

ロンドン市場とニューヨーク市場の重複時間(22:00~2:00)

この時間帯は世界中のトレーダーが参加しており、取引量・ボラティリティともに最も高いとされています。

平常時でもボラティリティが大きいこともありますが、重要指標の発表時、ロンドンフィキシングなどはさらに値動きが激しくなります。

特に米国経済指標の発表がある22:30前後は一時的に大きく動くチャンスがあり、短時間で大きな利益を狙うことができます。


東京時間のスキャルピング事情

東京市場が開く日本時間9:00からは、アジアのトレーダーが活発に取引を開始します。

ロンドン・ニューヨークに比べるとボラティリティはやや控えめですが、日本市場開始直後から仲値の10時ころまではボラが出ることが多いです。

東京時間には以下のような特徴があります。

  • 値動きが比較的穏やか:テクニカル分析が効きやすく、レンジ相場での逆張りスキャルピングに向いています。
  • ドル円・クロス円が中心に動く:日本の経済指標や日銀の政策に影響されやすく、動きのパターンが読みやすい。


欧州時間序盤(17:00〜20:00)の狙いどころ

ロンドン市場のオープン(日本時間17:00)から2時間程度の間は、欧州トレーダーが新規ポジションを取る時間帯です。

この時間帯は、東京市場の終盤と重なっており、アジアと欧州のオーダーが交錯するため、ボラティリティが大きくなりやすいという特徴があります。

この時間帯に向いているスキャルピング戦略は以下の通りです。

  • トレンドフォロー型のスキャルピング:欧州勢による新規ポジションにより、一定方向に動き出すことがあるため、ブレイクアウト手法が有効です。
  • 経済指標発表の影響を考慮:イギリスやユーロ圏の重要指標が発表されるタイミングでは急騰・急落が見られるため、その直前・直後を狙うスキャルピングも可能です。

ただし、指標発表直後はスプレッドが一時的に広がるリスクもあるため、ポジション管理には注意が必要です。


スキャルピングに不向きな時間帯とその理由

一日の中でスキャルピングに不向きな時間帯も存在します。

以下のような時間帯ではエントリーを控えるか、非常に慎重に取引を行う必要があります。

  • ニューヨーク市場の終盤
  • 早朝の時間帯

ニューヨーク市場の終盤 午前3時以降

アメリカのトレーダーが市場から離れ始めるこの時間帯は、ボラティリティが低下しがちです。

価格が小さなレンジに収まって動かなくなることが多く、スキャルパーにとってはチャンスが少ない時間です。

早朝の時間帯

早朝から日本時間のオープンまでは、スプレッドが広がりやすいので、スキャルピングには不向きです。

また、週明けの早朝は週末のニュースを反映したギャップ(窓開け)が起きやすく、スプレッドが極端に広がることがあります。

これらの時間帯は、スキャルピングをするにはリスクが高く、無理にエントリーするのは避けるのが無難です。


まとめ:スキャルピングは「時間」で勝負が決まる

FXスキャルピングは、取引する時間帯の選び方が成功と失敗を分ける大きな要因です。

最適な時間帯を選び、そこに集中して取引することで、勝率と効率が大きく向上します。

以下に要点をまとめます。

  • 最適な時間帯:22:00〜2:00(ロンドン×NYの重複)、17:00〜20:00(欧州オープン直後)
  • 東京時間帯:穏やかな動きの中でテクニカル中心のスキャルピング向き(特に9:00〜10:00)
  • 避けるべき時間帯:NY終盤(3:00〜6:00)、早朝

スキャルピングはスキルも大切ですが、時間帯を見極める「戦略」がなければ、いくらエントリーを繰り返しても安定した利益にはつながりません。

時間の使い方を見直し、より精度の高いトレードを目指していきましょう。

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